RESEARCH TOPICS
はじめに
金属錯体がもつ特徴の一つに,金属―配位子間の結合の可逆性の高さがあります。 この性質により,大きなサイズの構造体の自発的な形成や動的な構造変換(外部から与える刺激や環境の違いによる構造変換)を容易に行えるようになります。
大きなサイズの構造体を狙い通りに作り,動的な構造変換を意図通りに起こさせるためには,有機基と適切な金属を最適な位置に配置する必要があります。
したがって,有機配位子の精密な設計は不可欠であり,適切な金属の選択が重要となります。
当研究室では,金属錯体の動的特性と有機化学的な精密分子設計を十分に活用し,新しい動的錯体の構築とそれに基づく応答性超分子・各種機能性錯体の創成を目指します。
下記の各項目のページに動く絵を使った研究内容の紹介を掲載していますので,お楽しみください。
研究内容詳細
- NEW ラセミ化の際に一時的に左右が入れ替わる分子
- NEW ゲスト認識と化学反応が同時に起こるときのメカニズムの切り替え
- 「フタ」ができる分子の容器でイオンの出入りをコントロール
- 入り口を閉じられる分子の「カゴ」
- 確率論に挑む金属錯体
- 多核テンプレート合成:
金属を使って特定の環サイズの有機環状化合物を合成する - 分子の形を変えてイオンを捕まえやすくする
- らせん反転のON/OFF:
分子認識を使ったヘリシティー反転速度の制御 - らせん構造を自在に動かす:多段階のらせん反転
- らせん構造を自在に動かす:分子の「てこ」で反転させる
- 自発的にらせん構造を形成させる
- 活性酸素種を含む反応活性金属錯体の創成
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