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TitrationFit

当研究室では,金属錯体,ホスト・ゲスト錯体や超分子構造の形成とその動的機能に関連した研究を行っています。 これらは,共有結合より弱い相互作用(非共有結合的な相互作用: non-covalent interaction)によって生成し, その生成反応はしばしば平衡反応となります。

それらの相互作用の強さは,平衡定数(錯体化学では安定度定数,ホスト・ゲスト化学の世界では会合定数・錯形成定数などと呼びます)によって定量的に評価することができます。 平衡定数は,スペクトル滴定(メタル/リガンド比あるいはホスト/ゲスト比の異なる一連のサンプルのNMRスペクトルや紫外・可視吸収スペクトルなどを測定する手法)により決定できます。

TitrationFitは,スペクトル滴定で得られたNMR化学シフトや吸光度などのデータを解析し,各種平衡定数を計算します。 複数の系列のデータを同時に解析する機能を搭載し,精度のよい解析を実現できます。 また,単純な1:1, 1:2などの化学量論の錯形成だけでなく,異性化平衡や二量化平衡が同時に関与するホスト・ゲスト錯形成など,特殊な平衡解析も行えます。 本プログラムの使用にご興味がある方は秋根あてご連絡ください。

TitrationFitソフトウェアのグラフ表示画面。 図はNMRシグナル四系列を1:2ホスト・ゲスト錯体のモデルで解析したもの