関連施設
アイソトープ理工系研究施設
金沢大学で理工学・医薬学の研究に放射性アイソトープが本格的に利用されるようになったのは、昭和28年のことです。
当施設はそのときに設置された放射性同位元素総合研究室から発展拡充したもので、平成5年3月には、従来の施設に比べて飛躍的に拡充された新施設が角間キャンパスの理学部に隣接して完成しました。
7室のトレーサー実験室のほか、各種放射線の測定室・放射線発生室等があり、約200名の教員・学生が、動植物の遺伝子の構造や発現、極微量物質の分析、地球環境の研究、核反応の研究などを行っています。また、最新鋭の設備機器で施設及び放射線の管理も行われ、施設利用者や周辺環境の保全も確保されています。
低レベル放射能実験施設
当施設は、メインキャンパスから約30km離れた辰口キャンパスにあります。
世界にも誇れる施設として、旧尾小屋銅鉱山跡トンネル内に設置した水深換算270mの地下測定室があります。
ここには、世界トップクラスの極低バックグラウンドGe検出器11台が設置されて、通常の検出器より2桁低い放射能を測定することができます。
これに加え、辰口キャンパスには4台のGe検出器、14台のα線検出装置、1台の低バックグラウンド液体シンチレーションカウンターがあり、環境放射能の分野の研究でわが国のリーダー的研究施設として世界に知られています。ここでは、大気、水、土壌等の環境物質中に極微量含まれている天然及び人工放射性核種の変動の高い時間分解能での解析や、旧ソビエトの核実験場の放射能評価など、21世紀の先端研究拠点として基礎及び応用研究を精力的に行っています。